未来に向けての学びの時間。誰かが解決してくれるのを待つのではなく、自らがアクションを起こすことの大切さを学びました。
今週の登校コースは、特別日程。1年次は週末開催の運動会にむけて練習、2年次は遠足や運動会準備、そして3年次は未来に向けての学びの時間です。
6月1日(月)は、恵泉女子大学国際社会学科の高橋清貴教授と英語コミュニケーション学科の桃井和馬教授、そして学生3名の方にいらしていただいて、SDGs講座を開催しました。
まずは、持続可能な17の開発目標の内容を確認する高橋先生のお話です。
例えば、「ジェンダー平等を実現しよう」という目標について、日本の女性社会参加率は世界120位(156か国中)と、先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低いという事実について説明がありました。
では、「どうして男女不平等と捉えられるのか?」という質問に、生徒から「賃金の格差」「会社の経営者や管理職に女性が少ない」と言った意見が出されました。高橋先生からは「経営者や政治家に女性が少ない。でも、増やす努力をしなければ始まらない。例えば、フランスでは、選挙の際に各政党は男女同数の候補者を擁立が義務付ける、という施策を講じている。」というお話が。17の目標を、ただの目標で終わらせるのではなく、実現するための具体的な方法を考えることの大切さを教えていただきました。
休憩のあとは、グループワーク。いくつかの班に分かれて、SDGsアクションカードゲームに取り組みました。解決しなければならない課題カードとそのために使う手段が書かれたカードを元に、指定された手段を使って課題の解決策を思考するゲームです。
生徒たちは、1テーブルに2班が集まり、各班で手段を網羅しながら与えられた課題解決のためのストーリーを創りあげていきます。まずは、テーブルごとに両班のアイデアを披露して、より良いアイデアを出した班がテーブル代表として、全員の前で発表を行いました。
柔軟なアイデアが数多く発表され、盛り上がりのうちに講座は終了しました。
課題の解決は決して、政府や自治体、自分以外の誰かがやってくれることではありません。地球に暮らす一員として、一人ひとりの努力が必要です。自分たち問題として、自らの生活に引き付けてSDGsの解決を考えるきっかけになりました。