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「学校を変えたい」、いや、「学校を変えます!」

 チーム「パーソンズ」note担当の盛田です。教科は保健体育で、専門種目は「陸上競技」です。
 NHK学園では、クラス毎に担任を置いています。今、私が担任しているのは、東京本校「登校コース」の第1学年73名と宮城県仙台大学附属明成高校協力校の「ベーシックコース」に在籍する53名、計126名の生徒です。

 
 「登校コース」の73名は、週3日、東京本校にやってきます。生徒たちは主に東京都多摩地区から通学してきます。「ベーシックコース」の53名は、月1回〜2回、NHK学園の協力校(NHK学園の生徒のために登校日に施設を使わせてもらったり、教科によっては授業を担当してもらったりしている学校)である宮城県仙台大学附属明成高校に登校しています。宮城県、山形県、秋田県、岩手県から通学してくる生徒がいます。私も年に数回は仙台に出張して、生徒の指導をします。

 NHK学園の自慢の一つが充実した設備です。通信制高校というと、東京なら繁華街にあるビルの一角が教室で、そこへ「通学」するというイメージがある人も多いようですが、NHK学園には校庭もあれば、体育館もあります。音楽室、調理室、書道室、理科室といった特別教室も揃っています。

 こうした充実した施設を活用した部活動も盛んです。陸上部も古くからあり、私は、東京本校で陸上競技部の指導を20年以上継続してきました。通信制の生徒が目指す「全国定時制通信制陸上競技大会」に向けてのサポートを続け、24年連続で全国大会出場という実績も残してきました。頭の中では常に陸上競技のことを考えています。これまでも、これからも「陸上競技」を通してNHK学園高校東京本校を盛り上げて行きたいと思っています。
 東京都多摩地区の中学生で東京本校陸上競技部に興味ある方は、ぜひ盛田までお問い合わせください!

 「通信制高校」と言いますが、実際には、その94%が登校するコースで構成されています。NHK学園は5年前に「登校コース」を開講しましたが、それまでは、自宅での学習を中心として、登校の負担をできるだけ減らした真の(?)通信制のコースのみを開講していました。現在も登校は月1~2回や年に4日間でオンラインでの学習を中心としたコースの生徒の割合が多い、私立の通信制高校の中では数少ない学校です。

 4月から登校コースの担当になって、私は、「登校コース」に大きな可能性を感じました。特に陸上部に所属している生徒のほとんどが「登校コース」に所属しており、部員数も年々増えています。彼らのほとんどは中学時代に学校に行けなかった子たちです。今は週2日の練習に休まず参加し、大会にも出場しています。先日の競技会では、毎日練習をしている全日制の生徒を相手に引けを取らない走りをしました。

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2020年8月15日(土)、16日(日)に行われた東京都高校生 多摩地区夏季競技会
400mで 5位(66秒16)になった船越 双葉さんの走り


 登校してくるこの子たちを見て「おもしろいな」そして、「今までと違う学校になる可能性があるな」と思うようになりました。登校コースから「学校を変えたい」ではなく、「学校を変えます!」に気持ちが変容しています。

 そんな状況下、我がNHK学園高校に、「教育内容をもっと見直そう」という目的でデザインラボが発足しました。私が担当するチーム「パーソンズ」の目標は、生徒自身が自分のペースで学習するために、既存の教育制度を見直していくことです。世界を見渡すと、数多くの教育プランが存在します。まずは我々が、その教育プランを学び、より通信制の生徒の実態に合った教育プランを模索していきます。
 抜本的な見直しと合わせて、できるところから、一人ひとりに合わせた制度改革もしていこうと検討中です。

 「パーソンズ」の具体的な検討事項は、
・試験の廃止
・9月入学
・レポート提出の自由化

の3つです。この3つを進めていくための取り組みやそのための研究を、今後もnoteを通して報告していきたいと思います。