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オートバイレースとの両立のため入学し、先生たちの理解と応援で無事卒業!世界の舞台で活躍するレーサーをめざして。

NHK学園の在校生・卒業生には複数のオートバイレーサーがいます。現在、全日本ロードレースST-600クラスで活躍する阿部恵斗さんもその一人。阿部さんの担任だった井戸先生、モータースポーツが好きで、ロードレース会場に観戦に行くこともある中松先生と一緒にお話を聞かせてもらいました。

阿部さんを囲む井戸先生(左)、中松先生

ポケバイに初めて乗った4歳からバイク一筋

――ロードレース、もしくはバイクに興味を持ったきっかけは何ですか。
阿部さん:4歳のときにポケットバイクに乗ったのがきっかけです。もともと、父はモータースポーツ好きで、特にメカニックな面でいじるのが好きだったので、身近ではありました。

――レースに参戦するようになったのは、何歳からですか。
阿部さん:14歳からです。最初のころは体力的にも差が大きく厳しかったですね。

――ロードレースのおもしろさはどんなところにありますか。
阿部さん:観る側としてはスピード感があるところだと思います。ライダーとしては、勝った時の達成感が何よりのおもしろさです。

――どんな練習をするのですか。
阿部さん:基本的に毎日筋トレや有酸素運動などで体を動かします。筋持久力をつけることを目的としたトレーニングです。土の上でバイクに乗るなどして、コントロールの練習もします。自分の手足のようにバイクを乗りこなせるようにします。

――レース本番の時はどんなスケジュールなのですか。
阿部さん:レースは週末に開催されるので、水曜日か木曜日に現地入りして、木曜日・金曜日は練習。土曜日は予選、日曜日は本選というスケジュールです。レースとレースの間はだいたい1か月ぐらいあります。レースの前は緊張感で眠れないことが多いので、寝られるようなら昼寝をしたり、リラックスできるようにします。

先生たちが理解してくれることがうれしかった

――NHK学園を選んだのは、やはりレースとの両立を考えてのことですか。
阿部さん:はい。通信制高校で候補を絞っていたのですが、同じくロードレースをやっている伊達裕太くんがNHK学園に入学していて、「スポーツと両立がしやすい」と勧めてくれたんです。

――伊達さんとは、NHK学園卒業生同士で仲が良いいんですか。
阿部さん:レースが終わったらボーリングに行ったりしてます。(笑)

――NHK学園に入学してみて、いかがでしたか。
阿部さん:自分のタイミングで勉強できるので、レポートを出したりも問題なく進めることができました。テストを受けられなかったときも、別日を設定してくれたり、とにかく先生たちが僕のやっていることを理解して応援してくれたのが、本当にうれしかったです。普通の高校に進んでやめてしまう選手は多いので。中学校までと比較して、先生と関われる機会が増えました。

中松先生:そういう話を聞くとすごくうれしいですね。僕たちは、阿部くんや伊達くんのように、自分の夢を追いかけながら、高校を卒業したいと思っている生徒をいつも応援したいと思って接しているけれど、実際にどう感じているのか聞く機会はなかなかないんです。みんながどんなふうに感じているのか、いつも気になっていて…。せっかくNHK学園に入学したんだから、「やっぱりNHK学園に入ってよかった」と感じてほしいから、阿部くんの感想を聞いてほっとしました。

世界で活躍する選手をめざして

――これからに向けてどんな目標を持っていますか。
阿部さん:ワールドスーパーバイクやmotoGPといった世界中の選手が集まる大会に出場したいです。ヨーロッパはモータースポーツが盛んで、レベルも違います。コースの作りも違うし、勝負のしかたも違う。レース中の接触も多いです。そんな中で、日本のライダーとして結果を残せるようになりたいです。

――アジアの大会に参戦していますね。
阿部さん:FIMアジアロードレース選手権にSS600クラスで出場しています。アジアでも、マレーシアやタイはレースが盛んです。日本でも、もっとロードレースの認知が高まると嬉しいです。

――世界での活躍に向けて、挑戦を続けてください。応援しています!


今年の全日本ロードレースで大活躍の阿部さん。第3戦「スーパーバイクレース in SUGO」ではみごと1位になりました。
https://www.n-gaku.jp/sch/announce/5251

活躍の様子は、NHK学園高等学校のホームページでもお伝えしています。
みなさんも、ぜひ、阿部恵斗さんを応援してくださいね!


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