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アイスホッケーのより良い環境を求めて兄妹でドイツへ。年1回の帰国で海外にいながらにして日本の高校卒業資格が取れるNHK学園で学業と両立し、日本代表&1軍での活躍をめざす。

イバッハ・ダニエルさん&フィオナさん兄妹

イバッハ・ダニエルさんとイバッハ・フィオナさんは双子の兄妹。現在、NHK学園高等学校スタンダードコース海外生として2年次に在籍しています。二人は福岡出身ですが、現在ドイツ・マンハイム在住でアイスホッケー中心の生活を送りながら、海外生としてNHK学園で学んでいます。
アイスホッケーの練習や試合と高校の学習をどのように両立しているのか、お話を聞きました。

高校選びは年1回の帰国で学習が進められるNHK学園一択

――アイスホッケーを始めたきっかけを教えてください。
ダニエルさん:小学校5年生のときに福岡のスケートリンクにスケートをしに行ったときに、そのスケート場で練習をしているアイスホッケーチームへの入会勧誘チラシをもらったのがきっかけで始めました。

――フィオナさんは?
フィオナさん:私はフィギュアスケートを1年ぐらいやっていたんですけど、アイスホッケーの方が面白そうだと思って、同じチームに小学校6年生の終わりから参加しました。

――週に何回ぐらい練習していたのですか。
ダニエルさん:土曜日と日曜日に1時間半ぐらい練習をしていました。小学生のチームが低学年と高学年で分かれての練習です。中学生になってからは中学生チームで同じように練習していました。

――ドイツに拠点を移したのは中学卒業のタイミングだったのでしょうか。
ダニエルさん:中学卒業する直前に、父の故郷であるドイツのフィリンゲン=シュヴィニンゲンでホッケーをすることが決まりました。

――ドイツに行くのにあたり、NHK学園への入学を選択されたということですか。
ダニエルさん:はい。帰国が年に1回なので、NHK学園一択でした。

マンハイムでアイスホッケー漬けの毎日

――なるほど。最初の街からマンハイムに転居したのですね。マンハイムでの生活について、聞かせてください。アイスホッケーにはどのように取り組んでいるのですか。
ダニエルさん:マンハイムはアイスホッケーが盛んな街です。僕は、Mannheimer ERCというチームのU-20(19歳までのチーム)に所属しています。今はdivision 3(3軍)にいますが、division 1のJungadler Mannheimはドイツ・アイスホッケーリーガ(ドイツのアイスホッケーリーグ)で優勝もする強豪です。何とかdivision 2に入りたいと思っています。
フィオナさん:マンハイムの女子チームMaddogsに所属しています。ドイツの女子アイスホッケーのトップリーグは7チームで争いますが、準優勝もしたことがあるチームです。

――それぞれアイスホッケーで担っているポジションを教えてください。
ダニエルさん:フォワードです。
フィオナさん:私もフォワードです。

――二人とも攻撃を担うフォワードを担当しているのですね。毎日どれくらいの練習量なのでしょうか。
フィオナさん:週4回夕方5時から7時まで練習があります。土曜日・日曜日は試合です。練習のない日も男子のチームの練習に入らせてもらっています。
ダニエルさん:木曜日以外は毎日練習があります。夕方5時か6時くらいから始まって、まず陸上のトレーニング、筋トレをしてから氷に乗ります。

プレイ中のダニエルさん
プレイ中のフィオナさん

自宅での学習と年1回のスクーリング―NHK学園での学び方

――「NHK高校講座」の視聴や、レポートに取り組むなど、学習には、普段いつ取り組んでいるのですか。
フィオナさん:午前中です。洗濯や食事の準備をしたら、あとは支度して練習に行く時間になってしまうので。

――自炊して、家事もあって…。自立していますね。
12月下旬には集中スクーリングがありました。スクーリングはいかがでしたか。
ダニエルさん:日本の学校が久しぶりで、友だちもできて、連絡先を交換したり、一緒にご飯食べたり楽しかったです。ゲームをやるために海外に移住している子とか、スペインでサッカーやっている子もいます。いつかどこかで会えたら楽しいですね。
フィオナさん:私はとにかくテストが大変でした…。
※NHK学園の海外生は12月下旬に4日間の日程で行われる東京本校の集中スクーリングに参加し、その後、1~2日間で年度末試験も受験することで、年1回5~6日間の帰国でその年度履修している科目の出席要件を満たすことができます。

日本代表&一軍での活躍 それぞれの夢に向かって

――今年は3年次になります。卒業後はどうしたいと考えていますか。
ダニエルさん:とにかく19歳までに上のチームに入りたいです。
フィオナさん:まだ大学に進学するかも決めていないのですが、日本代表チームに入れたら、と思います。

――日本代表!世界選手権等に出場する、ということですね。
フィオナさん:この間フィンランドで行われたドイツ代表と日本代表のU-18の親善試合には私も出場しましたが、2対1でドイツが負けました。日本代表はドイツ代表に引けをとらないレベルです。私は現在、日本とドイツのどちらの国籍も持っているので、どちらの代表にもなることができるのですが、やはり日本が好きなのでぜひ、日本代表として世界選手権に出場したいです。
※アイスホッケーは9月から4月がシーズン。世界選手権は例年5月に開催されています。

――なるほど。もう少し先の夢は何ですか。
フィオナさん:代表に入ることです。
ダニエルさん:チームの1軍に入りたいです。

――学業との両立、大変だと思いますが、体に気をつけて頑張ってくださいね。夢が実現することを、心から応援しています!


NHK学園の海外生は12月下旬の4日間のスクーリングと続けて行われる1~2日間の年度末試験の受験のため、年に1度東京本校に登校します。
ダニエルさん、フィオナさんのようにスポーツや芸術などさまざまな夢の為に海外に在住、世界を飛び回っている生徒が学んでいます。
NHK学園は、夢の実現と高校の学習を両立のため努力している世界中の生徒たちをサポートしています。


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