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ほとんど通えなかった中学時代から心機一転して高校生活をスタート。心やさしい友だちや先生に囲まれながら、きめ細かな進路サポートの活用で第一志望に合格!

スタンダードコース3年次の角舘夏樹さんは、1・2年次は登校コースに在籍、3年次からスタンダードコースにコース変更をしました。この秋には自己推薦選抜で駒澤大学経営学部経営学科に合格。登校・スタンダードのどちらのコースも知っている角舘さんに、課外活動や進路指導も含めたNHK学園生活について聞きました。

人と接する機会を希望して登校コースへ入学し、広報委員としても活動

――NHK学園登校コースに入学を決めた理由を教えてください。
角舘さん:僕は小学校は休みがちで、中学校にはほとんど通いませんでした。でも、「中卒では社会でなかなか認められない」「学校に行かないとやばい」という気持ちは強く持っていました。高校に進学し、せっかく新しい環境に身を置くなら人と接する機会を多く持ちたいという思いもあり、週3日の登校で無理なく通えるNHK学園の登校コースを選びました。

――実際に入学してみて、どうでしたか。
角舘さん:クラスに友だちができたのはもちろんですが、広報委員会に入ったのがよかったです。広報委員会は「くにたち」という生徒会機関紙を発行しています。今は密になりすぎないようにやり方を変えましたが、全員が集まって次号の内容を検討したり、記事を書いたりと集まる機会が多いんです。1年次から入ったのですが、たまたま同級生がいなくて、上級生ばかりの中で、いろんな話ができたのが本当に楽しかったです。今は編集長を務めています!

進学イベントで大学受験を意識し、受験勉強のためコース変更

――スタンダードコースにコース変更した理由を教えてください。
角舘さん:入学時点でもぼんやりとは「大学に進学したい」と思っていましたが、合同進路説明*で駒澤大学の説明を聞いて、仏教に根差していて伝統がある校風に好感を持ちました。受験勉強に時間を割くためにコースを変更しました。
*合同進路説明会:主に1・2年次を対象にしたNHK学園生とその保護者のための進学イベント。集まった大学や短大、専門学校から直接説明を聞いたり、個別相談を受け付けたりすることで卒業後の進路イメージを具体化していくことを目的に毎年7月頃に開催。就職希望者向けの内容も用意している。

――労働環境問題に関心があると聞きました。関心を持ったきっかけは何だったのですか。
角舘さん:小学生の頃、ブラック企業の問題が頻繁に報道で取り上げられた時期があったんです。小学生のころから画一的な義務教育に違和感を感じて、あまり学校に行くことができずにいる中で、大人になっても集団や組織の中で嫌な思いをするのは嫌だな、という気持ちを強く持ちました。だったら、自分でいい労働環境、福利厚生を整えたホワイトな会社を作れば、人が集まるんじゃないか、と考えたんです。

担任との面談、そして面接・小論文指導とNHK学園の進路サポートをフル活用

――会社を作るために経営学科を選んだのですね。
角舘さん:いいえ。実は「自分で会社を作ればいいじゃん!」とは考えても、「何をする会社を作るか」ということは全く考えてなかったんですよね(笑)。
3年次の9月に担任と進路について面談した時に、「起業したい」という話をして、「じゃあ、第二志望はどうする?」という話になりました。その話の中で、労働環境問題は、行政の側やコンサルタントの立場で関わるなど、自分自身がホワイトな会社を作る以外にもさまざまな解決方法がある、ということに気づかせてもらいました。目的のための手段は一つではない。でも、経営の勉強は絶対に必要だと心が決まったんです。

――そこからはどのような勉強をしたのですか。
角舘さん:「受験勉強のためコース変更」と言いながら、実は、それまでは自力で英検対策や小論文対策などに取り組んでいて、全く効率が上がりませんでした。僕はなんでも一人でやろうとする傾向があるのですが、自分ひとりではできないと気がついて、「他人を頼ろう」と思ったんです。
小論文は、国語科の先生のお一人に継続して見てもらいました。登校の時だけだとタイミングが合わないので、メールで送って、添削して返送してもらっていました。面接は毎週金曜日のあすなろワークショップ*の面接指導に参加したり、面識のない先生方二人との模擬面接を設定してもらったりしました。知っている先生や親だと、つい僕のことを知っている前提で話をしてしまったり、声が小さかったり、甘えが出てしまうのですが、知らない先生が相手だと本番と同じような想定、緊張感をもってできるので、とてもよかったです。
*あすなろワークショップ:週に1回東京本校で開催する進路指導の場。漠然とした希望の状態から相談できる気軽な進路相談の場<あすなろカフェ>とともに、NHK学園生の進学・就職を支援している。履歴書や小論文、面接、グループディスカッションの指導など個々の生徒の志望先に合わせた実技指導を行う。オンラインでの指導も。

――その努力を結果につなげたわけですね。
角舘さん:はい。進路が決まって、今はあすなろカフェやワークショップの手伝いをしています。毎回違う人が来るので楽しいです。知っている人とばかり話すのではなく、いろんな人と話ができるのは僕自身の刺激にもなります。

先生も生徒も、NHK学園には素直でやさしい人ばかり

――卒業まで数か月。NHK学園での高校生活はどうでしたか。
角舘さん:ここにはやさしい人ばかり。生徒はそれぞれに事情があって来ている人も多いので、苦しい思いを知っていて、思いやりがあると感じます。中学までの友人の話を聞くと、いろんな人がいて、人間関係が大変そうだな、と感じることもありますが、NHK学園には、生徒も先生も素直な人しかいないです。NHK学園に入ってよかったと思っています。

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角舘さんには、先日、通信制高校の紹介冊子に掲載する写真の撮影にも協力してもらいました~!角舘さん、合格おめでとう!そして、あすなろカフェ&ワークショップのお手伝い、ありがとうございます。後輩たちにとっても、先輩の経験に基づいたアドバイスは参考になったことと思います。「労働環境問題改善に携わりたい」という夢に向けて、この春からの大学生活が充実したものになることを祈っています。

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