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週5日登校するフラストレーションから解放され、 自由な時間をたくさん持てたからこそ見えた絵画の道

名古屋芸術大学芸術学部洋画コース専攻の荒川美咲さんはNHK学園ネット学習コース(2021年度よりスタンダードコースに名称変更)の卒業生。全日制の進学校からNHK学園に転入学した荒川さんは、どんな経験を経て現在の進路を選んだのか、NHK学園高等学校広報の野村がお話をうかがいました。

個展、そして母との二人展開催

展覧会入口_trim

野村:先日は初の個展を開催されたとうかがいました!
荒川さん:はい。今年の秋に自宅の最寄り駅にあるギャラリーを借りて、自分の個展を1週間、その後、母との二人展を2週間開催しました。
野村:お母様と二人展とは素敵ですね。
荒川さん:私の油絵と母の書を展示しました。1年ほど前から続けているレンブラントの模写作品と母の書作品が、「古典」という共通項によって意外と調和した展覧会になったと思います。

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野村:個展を開くのは、準備も大変だったのではないですか。
荒川さん:大学在学中に一度個展をやってみたいと母に話をしていたんです。母は個展を何度か開いた経験があるので、準備の部分も助けてもらいました。
野村:絵は子どもの頃から描いていたのですか。
荒川さん:本格的に習ったことはありませんでしたが、小さい時から絵を描くのは好きでした。NHK学園に入ってから、自由な時間がたくさんあるので、これまで以上に絵を描くことに没頭するようになりました。

学校設備と先生の人柄がNHK学園入学の決め手

野村:NHK学園には、どのようなきっかけで転校されたのですか。
荒川さん:地元の進学校に通っていたのですが、担任の先生と合わずに、毎日行くことがつらくなってしまったのです。生徒を「いじる」のが好きな先生でしたが、私はいじられるのが嫌で、なんとなくクラスにも馴染めなくなってしまいました。
制服を着て、朝から晩まで学校に拘束されることがつらくて、フラストレーションを感じるようになって…。1年生の時は単位を落とさない程度に登校できていたのですが、2年生でガタっと来てなかなか登校できなくなりました。
野村:それで転校を検討するようになったのですね。通信制高校を中心に探したのですか。
荒川さん:はい。全日制に通っている時も、夜、家でゆっくり絵を描いたり、本を読んだりする時間が一番好きだったので、自分の好きなことに時間を使いたいと思い、通信制を何校か見学したり、話を聞いたりしました。
野村:最終的にNHK学園に決めた理由は何ですか。
荒川さん:それまで見学した通信制高校はビルの一角がキャンパスで、事務所感が強くて、通うのが億劫になりそうな感じがしていたんです。私は名古屋大谷協力校に通っていたのですが、NHK学園はどこに通っても必ず高校の校舎に通うことができるのがいいな、と思いました。それと、お話をしてくださった中部地区担当の河合先生の人柄が良くて、ここなら安心だと感じました。

高校を変えたことは人生の決定的な出来事

野村:NHK学園に入学していかがでしたか。
荒川さん:とにかく自由な時間がたくさんあるので、時間をかけて絵を仕上げるようになりました。前の高校の時には、気持ちにゆとりがなく、そこまで取り組めなかったのですが、時間が増えると自分と向き合う時間が増えて、高校を変えたことは私の人生の決定的な出来事です。
野村:普段の学習はどのように進めていましたか。
荒川さん:毎日この放送を見て、このリポートを仕上げよう、とコンスタントに続けていました。大変ということはなかったです。
野村:学校生活で思い出に残っていることはありますか。
荒川さん:前の学校のこともあり、友だちはできないだろうと思って転入してきたんです。でも、遠足で東山動植物園に行った時に、体育で一緒だった同級生と回ったことがとっても楽しい思い出として残っています。

海外にもアピールできる画家になりたい

ご神木(油彩・オリジナル)

野村:初めから絵画系の進路を希望していたのですか。
荒川さん:実は本当にギリギリまで決まらずにいましたが、割とあっけらかんとしていて(笑)。ピアノも小さい頃から習っていて、練習をしていたので、音楽の道も考えたことはありましたが、最終的には、今の大学のAO入試一本に決めました。
野村:将来はどんな活動をしたいですか。
荒川さん:プロの画家を目指しています。古典絵画の技術も生かした、現代の絵画を描きたいです。海外のオークションで自分の作品が出品されるようになったらいいな、と思っています。フランスや中国、イタリアなど油絵の歴史のある国で本物を見たり、勉強をしたりしたいです。


現在はレンブラントの模写を通じて古典絵画の技術や絵の具の使い方を学んでいるという荒川さん。レンブラント作品はなかなか日本国内で本物を観ることがかなわないため、できるだけ画質の優れた画集を海外から取り寄せて模写の材料としているそう。
先日は、2020年にオープンした名古屋市内にあるNHK学園の学習拠点「まなびや名古屋」を訪問し、レンブラントの≪ベルシャザルの饗宴≫の模写作品を寄贈くださいました!

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案内を受け取って個展会場に足を運んだ河合先生を訪ねて、お母様と一緒に「まなびや名古屋」に来訪した荒川さん。「明るくて広くていいですね。在学中なら勉強にきっと利用していたと思います。」と気に入ってくれた様子でした。
荒川さんの今後の活躍を期待しています!


スキありがとうございます!
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NHK学園は放送を利用した通信制高校として、NHKによって設立されました。いつでも、どこでも、自分のペースで学べるのが特徴です。Ngaku Design Labは教育をアップデートするための研究チーム。変化する世界の中で、「もっと高校生活を自由に」を合言葉に活動しています。